ゴールデンウィーク、家族三人でオホーツクエリアへと2泊3日の旅行へ行ってきました。
西興部村にある「森の美術館木夢」は、そんな旅行の最終日に訪れた場所です。
夫と「いつかは娘を連れて行ってみたいね」と言っていた場所だっただけに、わくわく度もハンパありませんでした。
当日は、あいにくの雨。
ですが、屋内施設の「森の美術館木夢」では、雨も雪も関係なし。
すでにゴールデンウィークが明けた月曜日に訪れたということもあり、完全に貸切状態でした。
めいっぱい楽しんできたので、レポートしたいと思います。
西興部村 森の美術館木夢について
木夢は西興部村にある村営の施設です。木夢と書いてコムと読みます。
木夢は木のおもちゃ作家である、伊藤英二 前館長(2012年没)が監修を務め、1997年4月に開館しました。
館内には伊藤さんが制作や設計された木でできたおもちゃや、大型遊具が沢山展示されており、実際にそれらで遊ぶことができるようになっています。
木夢を始め周辺の建物はオレンジ色!
現地についてまず最初に驚いたのは、木夢をはじめとする周辺の建物(隣接するホテル森夢や敷地内の建物)や、地域の住宅の壁の色がオレンジ色などとてもカラフルだったことです。
後々調べてみたところ、木夢がある西興部村では、「美しい村づくり条例」と称して色彩をオレンジ色に統一しているほか、一般住宅についても村で推奨している色合いの外壁にすることで補助を出す取り組みをしているのだそうです。
一瞬何事かと驚きましたが、なんだか素敵だなと思いました。
木夢で展示されているおもちゃはすべて温かみのある木製
木夢で触れられるおもちゃは、すべて木など優しい素材でできているものばかりです。滑り台ももちろん木製。ジャングルジムや車、大きな電車だって、みーんな木でできています。
そうそう、砂場の砂(?)も木でできているんですよ(笑)
触れるもののほとんどが木でてきているって、なんだかとっても心地よく温かみがあるものですよね。
入ってすぐに広がるのは「木のゆうえんち」
なんといっても圧巻なのが巨大遊具のアドベンチャーヒルズ
館内を入って左手には、広々とした円系の体育館のようなエリアには、滑り台や列車など大型遊具が沢山並んでいます。
中でも目を引くのが、大きな滑り台と複数のボックスがつながってできている、アドベンチャーヒルズです。
ひきで撮影しても、全景がとりきれないほど巨大です。見切れている手前部分のボックスも、すべてつながっています。
子どもたちが隠れ家感覚で遊べるようなサイズになっているため、大柄な大人は途中で詰まってしまいます(笑)
三歳の娘は、「できなーい」「暗くてこわーい」と言いながらも、一生懸命登ったりくぐったりしていました。
こちらも、大きな遊具ですよね。このような遊具のほかにも、足でこいで進む列車(木のモノレール)などもありました。
他にも、木のおもちゃのすべり台や、木箱に穴があいた形のジャングルジムのような遊具、木でできた車のような乗り物なんかもあります。
子どもだけじゃなく、大人もつい一緒になって遊んでしまうような大型遊具に、わくわくが止まりませんでした。
どれも実際に遊べるのがうれしいですね。
木材と木材を組んで組み立てられている滑り台もありました。
ざっと見た感じ、木夢の中にある遊具の中で、金属金具やパイプなどを使っている大型遊具はなかったんじゃないかなと思います。
こういうの、地味にすごいと思いませんか?
乳児さんでも楽しめる「つみ木とパズルのおへや」
さらに奥へと進むと、木製のパズルや積み木、木でできた魚を釣り上げる釣堀などが置かれているエリアがあります。
こちらから先は絨毯がひかれているエリアになっているため、ハイハイ時期の赤ちゃんでもごろりんできます。
パズルは台の上に展示されているもののほかにも、棚にびっしりと収納されていました。
パズル遊びだけでも、1日中遊び倒せるんじゃないでしょうか。
どれも大切に遊んでもらえているようで、パーツの欠損や欠けなどは、ほとんど見られませんでしたね。
おもちゃは胎児に扱って遊ぶ、これも木育の効果の一つなのかもしれませんね。
こんなに広々としたエリアに、これでもかというくらい集められたおもちゃ。
子どもが喜ばないはずはないですよね。
通路部分にもおままごとアイテムが
つみ木とパズルのおへやの先は、IT夢(アトム)と本館をつなぐ通路になりますが、ここにもおままごとアイテムが並んでいます。
おままごと大好きな娘は、完全にロックオンされていました。
たこ焼きはフェルト製、お寿司は木製。
お寿司のシャリとネタはマグネットで取り外したりくっつけたりできるようになっていて面白い!
内部だけ撮影していますが、子どもが入るのにちょうどよい木製のおうちになっています。何から何まで娘心をくすぐります。
木の砂場で寝転んでみて!
森の美術館木夢のなかでも、最も注目されるのがこの木の砂場なのだそうです。
こうした木製の砂場がある施設は時々目にしますが、木夢の木の砂場はとにかく大きい!
ころんとまぁるい角の取れた卵形の木がぎっしり。手触りがとっても良くて、癒されます。
軽い材質の木材なのか、からからとかわいらしい音が印象的でした。
さらに奥のお部屋はサンタの国?
木の砂場の奥には、サンタワールドが広がっていました。ここは展示だけですね。
遊ぶものがあまりないので娘はあまり興味をひかなかったようですが、キラキラしていて私は心から癒されました。
IT夢エリアはここで終わりです。
伊藤前館長が制作したおもちゃはまだまだある
このほかにも、受付右奥には伊藤前館長が作られた木のおもちゃに触れることができる部屋もありました。
こちらには、交通公園という名前が付けられているエリアがあり、木でできた車が行きかうトミカタウンのような感じになっています。
台の内側へ入り込んで遊ぶこともできるようになっており、車好きな男の子はわくわくできるのではないでしょうか?
前館長の木育に対する考え方や、略歴なども知ることができるエリアになっていますので、お時間のあるかたはぜひこちらもご覧になってみてくださいね。
時間が合えば木夢の島の上映も見たかったな
訪問当日、時間が合わずみることができなかったのですが、木夢館内にある「木夢の島」では、1日に3回上映会も行われているのだそうです。
訪問の際には、ぜひこちらも合わせて楽しめるよう訪れてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、上映時間外でもこちらの場所へは入ることができるようになっています。とてもかわいらしい世界が広がっていましたよ。
木夢の島上映時間
- 10:30~10:55
- 13:30~13:55
- 15:30~15:55
※休館日を除いて毎日上映されています。
木夢館内利用情報やアクセス情報について
森の美術館「木夢」アクセス情報
住所:北海道紋別郡西興部村字西興部276番地
TEL:0158-87-2600
【開館時間】
夏期(4月~10月)・・・10:00~17:00
冬季(11月~3月)・・・10:00~16:30
【休館日】毎週火曜日(祝日の際は翌日)
大人:大人:500円 (高校生以上)
子供:子供:300円 (小学4年生以上中学生まで)
幼児:幼児:100円 (3才以上小学3年生まで)
※入場券があれば、隣接しているホテル森夢内のレストランにて10%引きでお食事ができます。
木育の大切さや良さを改めて感じさせられる時間でした
前館長の伊藤英二さんは、木のぬくもりと優しさを子どもたちに伝えたいとの思いで、木のおもちゃ作りを続けられてきたといいます。
こうした木のぬくもりに触れながら育てることを「木育」と呼ぶそうですが、本当は木のおもちゃを与えてあげたいとおもっても、なかなか高価なものが多いので買い与えてあげることは難しいですよね。
私たち夫婦も、娘にその思いを伝えたいという気持もあり、オホーツクエリアへ行くことがあれば絶対にここへ寄ろうと決めていたのです。
普段、木のおもちゃに触れる機会が少ないお子さんにとっては、とても新鮮な場所になるのではないでしょうか?
遊びに行かれた際には、ぜひ大人も子供も裸足になって、木のぬくもりをじかに感じながら遊んでくださいね。
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