しばらくぶりの更新となりましたが、この間に第二子となる男児を出産しました。(忘れないうちに出産記録アップしたいです)
バタバタの赤子育児。できるだけ娘には寂しい思いをさせたくないとは思っていたのですが、現実問題乳児のお世話をしながらとなるとなかなかむずかしいものです。
そんな娘も、もうすぐ5歳。
弟に対する激しい嫉妬やびっくりするほどの赤ちゃん返りなどはないのですが、ちょっと最近気になる言動が増えてきたことが気がかりでした。
中でも気になるのが、ネガティブな発言です。
本当はそんなこと思っちゃいないのに、自己否定するような発言があまりにも多くて、それに返す言葉や対応の仕方に頭を悩ませていました。
そんな折、ある書籍が目に留まり、Amazonで衝動買いをしちゃいました。
「子どもの話にどんな返事をしていますか?」というタイトルの書籍です。
ね、なんだか惹かれるタイトルでしょ?
今回はこの娘の発言に対する私の思いと、書籍を読んでの感想なんかをお伝えしたいと思います。
ネガティブ発言といじけが増えた娘についイライラ
何か言えばすぐにネガティブな発言や、あまのじゃくな返しをしていじけモードに入ってしまう娘。
たとえば、弟の寝かしつけ中に大きな声で歌うので「眠れないから少し小さな声でお願いね」というと、「じゃぁ娘ちゃん、もうお話しできなければいいってことだね」とかいっちゃう。(一切しゃべるなとは言ってないよぅ)
少しでも何かを指摘されると自分を否定されたと受け取って、「じゃぁ、ママ娘ちゃんがいなくなってもいいんでしょ」みたいなことを言う。(そんなこと一言も言ってないし!)
何かしてもらいたいという要求に「今日は○○だから明日ね」などと先延ばしにする回答をすると、「明日(今度)だと娘ちゃん○○だから、明日(今度)はできないの。」みたいにかなり無理矢理な理由をつける。(だから明日するって言ってんじゃん…イライラ。今日がいいのーって騒いでくれた方がまだマシだよぅ)
少しでも説教モードで話せば「はいはい!わかりましたー(怒)!」「もういいです!」と話の途中で投げやりになるし。
しまいには「ママは娘ちゃんの話を聞いてくれない!」…と。
これ、毎度なので正直しんどいです。
5歳くらいってそういう時期ですか?
注意したいことがあっても「まぁたいじけるんだろうな」と思うと、言われる前からイラついちゃう。
何でも極端。何でも遠回し。めんどくさい。
おそらく、これまでの私たち親の対応が、娘のこうした態度をさせてしまう結果になったのだとは思うのですが…申し訳ない気持ちもありつつも正直イラッとします。
でも、同時にこのままじゃ良くないんだろうなっていう不安も感じてるんです。
じゃあどうすればいいんだろ。
お互いニコニコして過ごせるようにするには、娘に対してどうやって接すればいいんだろ。
それなりに悩んでいました。
言っている娘自身も実はつらい思いをしてる
素直にだだをこねたり、わーっと喚き散らしてわがままが言えない娘。
これはこれで、きっと本人もつらい気持ちを抱えてるんだろうなって思ってます。
でも、娘はその気持ちをどうやって処理していいかわかんないし、母であるわたしもどう受け止めてあげればいいかわからない。
同じようなことがあれば毎回衝突して、ケンカをしちゃうんです。
「こんなこと言ったらよくない、またママにおこられちゃう」ってわかっていても、つい憎まれ口やひねくれたことを言っちゃう娘。
そんでもって、何とか娘にそんなことを言わせまいと思っていても結局はイラつき、いつも通りそのまま嫌な返しをしてしまう未熟なわたし。
いわるゆ負のスパイラルですよねw
だけどつらいのは私じゃなくて、娘なんですよね。
そんな時、インスタでフォローしてる方の投稿でたまたま目にしたのが、「子どもの話にどんな返事をしていますか?」という本だったんです。
「子どもの話にどんな返事をしてますか?」を読んでみた
「子どもの話にどんな返事をしてますか?」
なんだかすごく意味深なタイトルですよね。
このタイトルを見ただけで、「これは今の自分に必要な本だ!」と感じ、Amazonでそくポチしました笑
目次をそのまま引用するとこんな感じ。
それぞれひとつの章になっていて、さらに細かくパターンによって話が分けられています。
- 親しみを生む親子の会話
- 子どものためになるほめ方と怒り方
- この言い方が事態を悪化させる
- 責任感を育てるために
- 罰しないでしつける方法
- イライラしないで過ごすために
- ねたみと嫉妬にどう対応するか
- 子どもの不安にどう対応するか
- 性的な話題にどう答えるか
- 思いやりのある話し方を学ぼう
全体を通してどんなことが書かれているか、ざざっとまとめると。
子どもの言葉の裏には本当の気持ちや言いたいこと、知りたいことが隠れている。
それに気がつかずに何気ない返答をしてしまうことで、子どもの気持ちを損ねたり傷つけてしまうことがある。
どうすればその本心に気がつけるのか、そしてどんな風に返してあげるのがベターなのか?
お互い良いコミュニケーションをとるための「ほめかた」「しかりかた」「伝え方」「共感の仕方」などについて親子の会話形式での具体例つきでレクチャーされている。
まぁ、そんな感じです。
著者はハイム・G・ギノットという、コロンビアで博士号を取得した臨床心理学者さんです。
心理学と聞くとなんだかむずかしそうに思えるかもしれませんが、内容としてはフランクですごくとっつきやすい感じ。
海外の著作の翻訳なので、ノリは海外ドラマのような感じですが、わたしはすごく読みやすかったです。
本の冒頭から、イライラしちゃったり、つい頭ごなしに叱ってしまったりすることもあるということを容認してくれる書き出しになっているので、自分を否定せず気持ちよく読めました。
具体的に「こういうときはこう返すんですよ」というズバリの答えは書かれていません。でも、さまざまなケースを紹介してくれているので、自分の子どもと自分に置き換えて想像しやすいと思います。
ちなみにこの本で言われている「子ども」は、自分の気持ちをうまく伝えられない幼児だけでなく、いろいろなことを考えて本心とは裏腹なことを言ってしまうような小学生や思春期の子も含まれています。
ですので、どんな年代の子でも、お子さんを持つ親であれば「あるある」と感じるパターンが必ず出てくると思います。
言葉のひとつひとつが心に刺さるの
この本の中には印象に残るフレーズがたくさんでてきます。
親たちは、気づくと、自分が親から言われたことを子どもたちに言っている。自分の嫌いな口調で、言うつもりのなかったことを言っているのだ。そのようなコミュニケーションの悲劇は、思いやりにかけているからではなく、理解不足に起因していることが多い。親はこどもたちとのかかわりで、特別なコミュニケーションのスキルを必要とする。
引用:「子どもの話にどんな返事をしてますか?」ーはじめにより
コミュニケーションスキルが必要だといわれて、なんだかすっきりしたフレーズ。これ、書籍の本の冒頭です。
子どもが家に帰ってきて、友達や先生、学校生活のことについて不平を言ったら、事実を確かめようとするより、子どもの気持ちに反応したほうがいい。
引用:「子どもの話にどんな返事をしてますか?」-親しみを生む親子の会話より
共感しようとつい、根掘り葉掘りどんなことがあったのか聞いちゃうけど、そうじゃなくてどう感じたかを聞くのが大事なんですって。
私たちはすべての子どもを同等には愛さない。そうしているふりをする必要もない。それぞれの子どもを独自に愛する。そのことを覆い隠す努力はいらない。明白な差別を避けようと用心すればするほど、それぞれの子どもは不平等の例を見つけようと神経をはりめぐらせるようになる。
引用:「子どもの話にどんな返事をしてますか?」-ねたみと嫉妬にどう対応するか
この章は、いわゆる2人目育児の際の上の子の嫉妬に対する対処法について書かれています。
育児書なんかでは、感情的に怒るのはもってのほかと母親を非難するようなものもあると思いますが、菩薩や仏でもない限り無理だと思いますし、そんな育児書は理想論すぎて寒気がします。
でも、本書にはそういったスタンスや考え方は全くなしなので、そんな押しつけの育児論におびえて読む必要はまったくありませんw
親だってイライラするし起こる気持ちがあるのも当然という考え方がベースにあるので、「親も自分の気持ちに正直に」と受け入れてくれるし、怒りが爆発しそうな時の対処法や怒り方なんかについても書かれているのでとても助かります。
子どもとの関係がちょっととげとげしくなってきてるな、寂しい思いをさせているんじゃないかな、ついいつもイライラして当たっちゃうな~と感じている方でも、自分を責めることなくスムーズに読めるんじゃないかと思いますね。
読んでから気持ちが少し楽になりました
本書を読み終えてすぐに娘との関わりが劇的に変わったかというと決してそんなことはないのですが、以前よりかは落ち着いて対応できるようにはなりました。
この本にかかれていることを少しでも理解できたら、子どもの態度も親の気持ちの持ち方も、大きく変わるんじゃないかなって思います。
それまでは「なんであの子はあんな言い方するんだろ!」ってムカムカもやもやしてたことが、「あー、あの言動はこういう気持ちから来てたのかなー」とか「なるほど、こういうことをいうときはこうしてあげたほうがいいのかな」という見方に変わった感じです。
これ、ストレスのかかり具合がかなり違います!
「む。」と思っても、一回言葉を飲み込んで、「どーしてこの子はこういうんだろ?」とその場で考えるだけの心構えと気構えができるようになったというか。
憎まれ口やネガティブなことをいってしまう娘に対して、前よりも少しだけ優しい気持ちが持てるようになった気がします。
まぁ、それでもムカついたりイライラして、つい娘を傷つけてしまうような言葉を吐いちゃうことはあるんですけどね汗
でも、読んだおかげで気持ちに少し余裕ができたのは確かです。
子どもの態度やかかわりかた悩む方におすすめ
子どもだって好きで親を困らせるような言葉を言うわけではありません。
親だって、子どもを好き内容にコントロールしたくてあれこれ言うわけじゃないですよね。
この本を読むと、どうして子どもがそんなことをいうのか、どうしてそんな態度を取ってしまうのか、少しだけわかるようになります。
そして、親として今どんな言葉をかけてあげることが、お互いにとって気持ちよくコミュニケーションがとれるのかが、なんとなくわかるようになるんじゃないかなと感じます。
子どもとの関わりで悩む方にとって、この本は今後の関わり方を良いものにするヒンさトを与えてくれるかもしれません。
子どもを傷つけるつもりはないのに、つい泣かせるようなことを言ってしまったり、イライラしてつい責めるようなことを言ってしまったりしてしまうママ。
もしも少しでも自己嫌悪で落ち込んだり悩んだりしているのなら、ぜひこの本を読んでみて欲しいなと思います^ ^
イヤイヤか真っ只中の子との関わりや、ママのストレス回避にもぴったりだと思いますよ!
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