赤ちゃんや子どもの洋服は、食べこぼしで汚してしまう機会も多く、案外カビが発生しやすいものです。
毎日必ず洗濯機を回すご家庭であっても、汚すタイミングや時間によってはすぐにお洗濯できないことも多いと思います。
また、保育園などに通っているお子さんの場合、園で予洗いしたあとビニール袋に入れてお迎えの時間まで保管しておくこともあり、カビが繁殖しやすい状況を作ってしまうケースも多いです。
子ども服に限らず、洋服を湿った状態で洗濯かごに入れておくと、アッという間にカビが発生してしまいます。
しかし、実はこの洋服の黒カビ、酸素系漂白剤を使って煮洗いすれば、簡単に落とすことができるのです。
今回は、そんな子ども服に発生する黒カビを退治する方法と予防策についてまとめてみました。
こどもの洋服に黒カビが発生する一番の原因は湿気
そもそも、子どもの洋服というのは黒カビが発生しやすい環境にあります。
食べこぼす年齢のお子さんや、よだれがたっぷりな赤ちゃんの頃って、洋服には水分だけではなく食べ物などの汚れも一緒に付着していますよね?
通常、湿った状態で保管しておくだけでも黒カビが発生してしまうものなのですが、これに食べこぼしなどが加わることで菌の繁殖を速めてしまうんです。
カビが発生してしまう一番の原因は湿気です。
長らく湿った状態を保ってしまうことで、カビが発生しやすい環境になってしまうんですね。
洗濯かごなどは、たくさんの洗濯物が詰まっている場合もあります。そうなると、当然かごの中の通気性が悪い状態になりますので、空気がこもり湿った状態になり続けます。
ちなみに、保育園に通われている方はわかると思うのですが、保育園って汚れた衣類をビニール袋に入れた状態で、着替え袋やかばんなどに入れてありますよね?あれって、最高にカビが繁殖しやすい状況にあるんです。
実際、お昼ご飯時に汚した洋服を持ち帰り、袋から出し忘れていたらかびてしまったという友人もいます。
また、翌朝洗おうと洗濯かごに入れておいたらカビちゃってたという方も少なくないようです。
子ども服のカビってどんな状態?
さて。こちらは私が子ども服にうっかりカビをはやしてしまった時の画像です。
実はこれ、洗濯後なんです。しかも干した後。
保育園で着せて汚して帰ってきた日、ビニール袋から取り出してそのまま洗濯層にポイ。そして朝洗濯機をそのまま回した結果がこちらです。干すときは、濡れていて繊維が暗い色に見ていたため気がつきませんでした。
洗濯物を取り込んだ後、やっと気がついたというわけです。
見た時は、「ん?なんか汚れて・・・?ひぃぃぃぃ!」って、なりましたね(笑)
娘が赤ちゃんの時は、スタイやガーゼが何枚か黒カビにやられて廃棄した経験がありましたが、ここしばらくはカビを発生させることもなく、完全に油断してました。
この画像のような黒カビが、ちょうど食べこぼしをする場所を中心に、何か所か広がっていたんです。
洋服の黒カビは洗濯用漂白剤では簡単には落ちない
衣類につくカビといえば、黒いぽつぽつとしたものがほとんどでしょう。
黒い汚れは漂白すればきれいになるのでは?と思う方も多いかと。
はい。私もぶっちゃけそう思いました。
衣類の漂白といえば、ワイドハイターのような洗濯用漂白剤を思い浮かべる方も多いかもしれません。
食べこぼしやシミなどは、一般的にこうした漂白剤を使って落としますよね。
でも、実際こうした漂白剤を放り込んで洗濯機で洗うだけでは、黒カビを落とすことはできませんでした。
カビに直接漂白剤を塗布してから洗濯などもしてみたことがあるのですが、黒カビは落とせなかったんですね。
つけ置きをすれば落ちるかな?と思ってやったこともあるのですが、これもダメでした。
ついでに言うと、なんとなく「漂白剤=赤ちゃんに良くない」というイメージありませんか?
漂白剤を使って洗濯するのもあまりよくないのかなという思い込みもどこかにあったので、あまり無理をして漂白したものを着せるよりは、思い切って捨ててしまったほうがいいのかなとも思っていました。
娘がまだ赤ちゃんだった頃は、黒カビは洗濯をして落とせるということを知らなくって、カビてしまったスタイや下着は諦めて捨ててしまっていたんです。
子どもの洋服の黒カビは煮洗いするときれいに落ちる
洗濯機+衣類用漂白剤では落ちなかった子どもの黒カビですが、煮洗いという方法を使えばびっくりするほど簡単に取れてしまうんです。
ちょっと面倒な面はありますが効果は抜群ですので、お気に入りのベビー服などは一度試してみてから捨てるかどうか検討しても良いかなと思います。
この方法を使えば、ついでに洗濯機のお掃除もできちゃいます。
やり方はいろいろありますが、今回は家でやっている方法をお話ししますね。
用意するものはこちら
- 粉末状の酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウムともいいます)
- 洗濯用洗剤(粉でも液でも可)
- 40℃~60℃までのお湯
- 洋服が入るサイズのお鍋
ちなみに、酸素系漂白剤で漂白に使えるのは、木綿、麻、化学繊維で、主に白物や色柄ものが対象となります。
今回、カビてしまったのは、麻と綿が半々くらいの繊維素材のものになります。
塩素系漂白剤のように色落ちすることはありませんが、漂白剤であることには違いがないので、負担をかけないように使ってあげるとよいでしょう。
酸素系漂白剤はどんなものを使えばいい?
ちなみに、うちで使っている酸素系漂白剤はこちらです。
他には、しゃぼん玉石けんブランド物などが有名ですね。値段もちょっぴる上がるのかな?
最近人気のオキシクリーンも、実はこの「酸素系漂白剤」に分類される洗剤です。
今残っているのがなくなったら、これを購入しようと決めています。
コストコなどによくいかれるという方は、リーズナブルな価格で購入できるようです。(通販やシャンブルなんかでも購入はできます。)
効果としてはどちらも同じだと思います(オキシクリーンは中でも落ちやすいとの評価がありますが)ので、お値段やブランド使用頻度などで検討して購入するとよいでしょう。
実際、お子さんの黒カビ洗濯以外にもいろんな場面で活躍してくれるアイテムです!
けっこう便利ですので、ひとつ持っているといいかなって思います。
手順1.鍋にお湯や水を入れて火にかけ温める
まず、お鍋の中に洗濯用洗剤とお湯を入れて火にかけます。
あらかた温まってきたかなという時点で、カビが生えてしまった子ども服を投入します。
洋服は最初っから入れておいてもいいのですが、多少お湯が温まって洗濯用洗剤が溶けきってから入れてあげたほうが、生地に負担をかけないかな?と思ってそうしているだけです。
面倒な方は給湯器や水道のお湯を投入して、洗剤を溶かして衣類と一緒に入れてしまってもいいと思います。
洗濯用洗剤の分量は、メーカーごとに違うかと思いますが、お洗濯をされる際と同じ分量でOKです。
手順2.そのま火にかけ温度を上げていきます
お鍋が大きいとなかなかお湯は温まりません。酸素系漂白材は低温だと効果があまり発揮されませんので、お湯を温めておく必要があるんです。
お子さんの衣類のカビや菌に効果的だとされている適温は40℃~50℃です。
逆に50℃以上になると効果がなくなってしまいますので、要注意です。
温度計があるならベストですが、うちには温度計がないので、指をちょいちょいとつけてみて体感的にざっくりと測っています。
もちろんやけどに要注意です。40℃くらいだと熱めのお風呂くらいですし、50℃くらいになると「あっち!」という感じになります。
ぐつぐつとお湯が沸くほどの状態は、明らかに温まり過ぎてますので、絶対に指をつけないでくださいね!
温まり過ぎた場合は、50℃以下になるまで火を止めて冷ましましょう。
手順3.酸素系漂白剤を投入
お湯の温度が40℃~50℃くらいになったら、酸素系漂白剤を入れます。
適温の状態で酸素系漂白剤を投入すると、画像のようにシュワシュワと泡立って反応し始めます。この状態であれば、漂白剤が仕事をしている状態ですのでOKです。
酸素系漂白剤を入れる分量は、メーカーの製品によって異なりますが、大体2リットルの量のお湯に対して小さじ山盛り1杯~1杯半くらいが目安です。
手順4.つけ置きしたままで放置する
あとは、しばらくつけ置きしたままで放置しておきましょう。
酸素系漂白剤の使用法には、30分ほどと書かれていますが私の場合は1時間~2時間ほどは放置しておくようにしています。だいたい、お湯が冷めるころまでという感じですね。
ぐらぐらと弱火で煮たりする必要はありません。火を止めた状態で放置します。
手順5.すすぎ洗いをして完了
一定時間放置をしたら、あとは衣類をしっかりとすすいで完了です。
手洗いですすいでも、洗濯機のすすぎモードですすいで脱水してもどちらでも構いません。手洗いですすぐ際は、手荒れ防止に手袋などをつけてすすいでくださいね。
あとは、しっかりと干せば黒カビ退治は完了です。
一度できれいさっぱり落ちない場合もありますので、気になる場合は何度か煮荒いまたは通常のお洗濯をしてみてください。
画像ではちょっとわかりにくいですが、きれいさっぱりカビが消えています。
この方法なら、カビが生えてしまったスタイや真っ黒に汚れてしまった靴下のお洗濯なんかにも効果的ですよ!
残ったお湯は洗濯機へ投入!※画像閲覧注意
暖かさを保った状態のお湯は、洗濯機へ入れて洗濯層クリーナーとして二次利用しています。
しっかり洗濯層掃除がしたい場合には、ちゃんとしたやり方でやったほうがいいかとは思いますが、ただ捨てるのはもったいないので。
洗濯機の高位までお湯をためて、酸素系漂白剤が入った残りのお湯を投入。そのままグールグルと撹拌した後、お湯は捨てずにそのままふたをして半日放置します。
4時間くらいたってから、洗濯機のふたを開けるとびっくり!垢のよう汚れ(洗濯層カビ)が大量に浮いてます。
うん。きったない!
後は、何度かお湯をためて、すすいでを繰り返します。何度かやると、垢のようなものがでなくなりますので、これでひとまず洗濯層掃除はOKです。
すすぎ不足の状態で通常のお洗濯をすると、洋服に垢のような汚れが付着してきちゃいますのでご注意くださいね。
子どもの洋服の黒カビを防ぐには?
最後に、どうすれば黒カビを発生させずに済むか?について。
黒カビの原因が、湿気と食べこぼし汚れであることは冒頭で説明したのですが、慌ただしい毎日ですので余洗いをして干してからお洗濯をするというのは結構大変なものがありますよね。
ですので、保育園などから持ち帰った汚れ物は、まずビニールから出して乾燥させちゃってください。
余洗いはしなくてもいいので、菌が増殖しないようまずは乾かしてしまうことを優先させるんです。
あとは、時間ができた時にいつも通り洗濯をすればOKです。
シミが気になる場合は、余洗いしてから干した方がいいかもしれませんが、カビ予防を優先させるのであれば乾燥優先ですね。
もちろん、余洗いした場合でも必ず風通しの良い場所に干して、乾かすようにしてくださいね。
黒カビが繁殖する一番の原因は湿気です^^
うちは面倒なので、洗濯機の近くにピンチハンガーをぶら下げておいて、洗濯前に湿っているものは基本乾かすようにしていますよ。
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