先日、娘のリクエストで絵本を購入しました。
書店で見本として出ていた絵本をぱらぱらとみていた娘が、珍しく買ってほしいとせがんだ絵本です。
裏面と表面で内容が半々になっている、ちょっと変わった絵本なのですが、イラストの可愛さとポップな色遣いでとてもキュートです。
購入した絵本は、主婦の友から出版されています、たかいよしかずさん作・絵の「いるよね~!こんなこ」です。
この絵本は、主婦の友にて発行されている育児雑誌『Baby-mo(ベビモ)』の、読者さんの悩みから生まれた絵本なのだそうです。ベビモといえば、0歳児さんから2歳児さんくらいのお子さんを持つママさんが対象の雑誌ですね。
絵本の帯には「親子でイヤイヤ期が楽になる絵本」というコピーが書かれているのですが、読んで納得のまさにイヤイヤ期の子どものための絵本だと思いました。
ちょっと内容に触れながら、絵本レビューしていきますね。
いるよね~!こんなこってどんな絵本?
「いるよね~!こんなこ」は、ブブタというこぶたの男の子が出てくる絵本です。
片面は「イヤイヤ!ブブタの、いるよね~!こんなこ」になっていているのですが、
その裏面は「すごいね~!ブブタ」になっています。
黄色い表紙の「イヤイヤ!ブブタの、いるよね~!こんなこ」は、子どもがついつい「イヤイヤ!」といってしまうさまざまな場面が描かれています。
しかし、ブブタがイヤイヤ!というだけで、一切否定をするような言葉は出てきません。
さりげなく、イヤイヤ期の子どもの気持ちを受け入れてあげている印象を受けます。
ただし、ブブタと一緒に登場するママやお友達は、あからさまに困った顔をしています(笑)
読み聞かせをしながら、ママ困ってるね~なんて伝えることもできるようになっているのです。
うちの娘の場合、このブブタの様子を見ながら、自分と同じだ!とか、私はこんなことしないもんね~などと、自分と重ね合わせてみているようです。
そして、散々イヤイヤを共感・共有した後に、そんなブブタがママはだいすき~!!
と、ママがブブタをギュ~ッとハグする見開きページが出てくるのです。
このページの出現によって、娘としては日頃のイヤイヤをしてしまう気持ちが、なんとなくわかってもらえたような気持ちになっているのではないかな?と思いました。
私は子どもの心理とかはあまりよくわからないのですが、ここまで読んだ後の娘の顔を見ると、なんだかすっきりしたような顔をしてるので(笑)
「そうそう、そうなの!なんかイヤイヤしたくなるのよね~」
「でも、いるよね~っていわれると、なんだか安心するわ~」
・・・みたいな?ないか(笑)
ちなみに、このページを読んであげる時には、同じようにギュ~~ッとしてあげることにしています。
反対面は「すごいね~!ブブタ」という褒めまくりの内容に
一方、絵本を裏返すと反対側は「すごいね~!ブブタ」という内容の絵本になります。
リバーシブルとでもいうのでしょうか?
こちらは、一転してブブタができた小さなことを褒めてあげたり、ママがしてもらうと嬉しいことがらについて描かれています。
できることだけじゃなくて、楽しさや優しい気持ちなどのポジティブな気持ちを共有する内容ですね。
そして最終的には、見開きの「そんなブブタがママはだいすき~!!」へとつながるのです。
こちらの内容の中で、ブブタがママの頭を撫でてあげて、ママがほろりと涙するシーンがあるのですが、このページがよほど印象的だったのか、娘はこの後何度も私の頭を撫でてくれました(笑)
ママを喜ばせてあげたいっておもったのでしょうかね?
実際とてもうれしかったです。
販売元の主婦の元さんでは、紹介動画が公開されていました。
内容ちょっぴり試し読みできますね。
お子さんが自分の気持ちを受け入れてもらっていると実感できる絵本です
娘は「いるよね~!こんなこ」がよっぽど気に入ったのか、読んだ直後からもう一度読んでと何度もせがんでくるほどでした。
自分の気持ちをなかなか言葉にできないストレスがあったのでしょう。これを読むとある種のストレス解消になるようです。
主婦の友の作品紹介ページにも、このような一文がありました。
実際に幼稚園や親子カフェで子どもたちに読み聞かせを行ったところ、「もう一回読んで!」の声が続出し、子どもたちにもママにも好評でした。
そう。「いるよね~!こんなこ」はこどもだけじゃなく、ママにも人気なんですね。
お子さんがイヤイヤ!という時の気持ちを理解してあげるのってすごく大変ですよね(笑)
でも、この絵本でその気持ちを共有してあげることで、ママはちゃんとわかってるんだよって伝えることもできます。
また、「だけどブブタのママも困った顔をしてるよね?ママも時々困っちゃうな」なんて、ママの気持ちも一緒に共有できる場面も多く、親子のコミュニケーションにも役立つのです。
イヤイヤ期の子どもがイヤイヤをするのは仕方がない。
けど、親子とどもどもイライラしてどうにもつらい!
そんなママとお子さんにオススメの絵本だと思います。
いや、本気でおすすめですね。
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